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フェレット

薬物療法

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薬物治療

 国内でフェレットに対する使用が認められた薬剤は皆無であって、ミンク用として数種のビタミン剤が認可されている程度である。欧米で認可されたものの一部には個人輸入可能なものもある。多くは人体用、犬猫用を転用しているのが実情である。フェレットに対する薬剤の使用についてはいくつかの報告があるが、一部には毒性を表す場合もあるため注意が必要である。
 フェレットに薬剤を用いる場合には、当然ではあるが正確に体重の計量を行う必要がある。2kg程度まで正確に測れるスケールが適していると思われる。しかし、実際の投与量については各書籍に記載はあるものの、その用量は非常にばらばらであり、困惑させられる。たとえば、アモキシシリンをとって見ても、3冊の書籍で10-35mg/kg、20-30 mg/kg、10-25 mg/kgと異なっている。しかもこれらの数値がどのように算出されたのかの根拠は示されていない。Ferret formularyで検索をしていただくとかなりの情報が得られる。極力投与量は最少量から始めるのが好ましいと思われるが、この点についても根拠はない。特にフィラリア予防薬などでは、用量不足で効果が得られない場合に大きな問題になることもある。また、フェレットの消化管が短く、通過時間も短い事から、投薬量を多めに設定するとしている記述も見られることもあるが、学術的根拠は皆無である。
 米国ではフェレットに対する人用や犬猫用の薬剤の使用について、安全試験などは明確には行われてはいないが、一応その使用をFDAが容認している。しかし、どのような根拠に基づいてFDAがそういった判断をしているのかは不明である。
  
 現状でも多種の薬剤がフェレットの臨床領域において使用されているが、多くは安全に使用されている。しかし時には有害反応や副作用を見ることもある。人用の鎮痛薬の多くがフェレットにとっては安全とは言えず、時には致死的作用をもたらすこともある。
また、フェレットに対するあらゆる薬剤についても、その使用に明確な根拠があるとは言い難いのが現状である。したがって、特に毒性が懸念される薬剤などの使用に際しては、常に使用状況を記録して残すことにより情報の蓄積を行ってゆくことが望ましい事ではないかと思う。

 
投与方法
 静脈内投与
静脈内投与に限定される薬剤については、静脈留置を実施した後カテーテル経由での投与が推奨される。犬猫のように駆血を行っての投与では漏出を起こしやすく、静脈炎や蜂窩織炎をおこしやすい。
筋肉内投与
筋肉内投与も可能であるが、過度に削痩した動物など、状態によっては筋肉量が限られるため、投与量が制限される場合もある。フェレットは皮膚が非常に厚く針を通しにくいため、注射投与の場合25Gでも刺入がやや困難となる場合もある。27Gより細い注射針を使用すると刺入しやすい。
皮下投与
注射投与の場合、皮下投与が最も実施しやすい。通常皮下識のルーズな部位へ投与を行うが、犬猫同様両肩甲骨間に投与することが多い。少量であれば側腹部への投与も可能である。
フェレットの体格にもよるが、一か所には最大20ml程度にとどめた方がよい。
 経口投与
剤形は粉末・顆粒・液剤が好ましい。
フェレットは好む味の賦形剤に混ぜて与えれば、比較的容易に投薬が可能である。米国での調査では、フェレットが好む味としてはバナナ(10%)、チキン(5%)、ピーナッツバター(5%)、バニラ(5%)、スイカ(5%)などとされている。
賦形剤で調剤することは、薬剤の均一性などに問題を生ずることもある。

抗生物質
様々な抗生物質がフェレットにも使用されてきているが、総じて安全に使用できている。しかし、一部には注意を要するものもある。

ゲンタマイシンはフェレットに対しても腎臓および内耳に毒性を呈する。腎毒性は可逆的、内耳毒性は不可逆的と言われる。毒性の程度は軽度の聴覚障害から、前庭障害などさまざまである。
フェレットには重度の腎障害を招くことから使用するべきではないとしている資料もある。
ゲンタマイシンは外用薬として用いられることが多いと思われるが、聴覚の消失を招くとする記述もあり、フェレットにおいては避けた方が賢明である。

 メトロニダゾールは抗菌剤の一種であるが抗原虫薬として使用されることが多い。フェレットでは消化管内寄生虫やヘリコバクター感染などに使用されることが多い。犬猫同様、吐気、嘔吐、下痢、食欲の低下などの副作用を認めることがある。ヘリコバクター感染の治療目的に長期投与する場合には神経系への副作用が問題となる場合がある。

エンロフロキサシンは比較的安全に使用できる抗生物質である。フェレットにおいても成長期にある個体への使用は控えた方がいいとされている。
内用薬は嗜好性が悪い事が問題となる場合もある。点耳薬は比較的安全に使用できる。

 クロラムフェニコールは、骨髄毒性を持ち、重篤な再生不良性貧血を招来することがあるとされているため、フェレットに対しても日常的に使用されることは少ないと思われる。フェレットにおける骨髄毒性に関しては情報が得られていない。フェレットにおいては増殖性腸疾患(proliferative bowel disease)での処方例が報告されている。

 アモキシシリンは比較的安全に使用できる。フェレットでは呼吸器感染症や胃潰瘍で処方されている。アモキシシリン投与により低血糖を生じたとする報告もあるが、非常にまれであろうと思われる。

 セファレキシンも比較的安全に使用できる抗生物質である。フェレットにおいては上部気道感染症や泌尿器感染症その他種々感染症で使用されている。

 テトラサイクリンは呼吸器感染症その他の感染症で使用されている。生後11週齢未満の子どものフェレットで歯のエナメル質への障害が報告されており、骨格の成長阻害も懸念されるため、妊娠中の雌のフェレットへの使用は控えた方がいいと思われる。

 ST合剤は小児用を選択すると投薬が容易である。フェレットでは泌尿器感染症や呼吸器感染症、乳腺炎、コクシジウム症などで使用されている。

 点耳薬として用いられる抗生物質とステロイドの合剤は先天異常や流産の原因となるとして、妊娠動物への使用は行わないほうがよいとされている。

  • Collins BR. Antimicrobial drugs in use in rabbits, rodents and other small mammals. Antimicrobial Therapy North American Veterinary Conference. Orlando: Bayer; 1995.
  • Lewington JH. Review of antibiotics in use with ferrets. Control and therapy. University of Sydney: Postgraduate Foundation 1996; 193:901–902.
  • Gamble C, Morrisey JK. Ferrets. In: Carpenter JW, ed. Exotic animal formulary. 3rd ed. St. Louis: WB Saunders; 2005:455.
  • Ramsey I, ed. BSAVA small animal formulary. 7th ed. Gloucester: BSAVA; 2010.
  • FORMULARY FOR LABORATORY ANIMALS. IOWA STATE UNIVERSITY PRESS
  • MANUAL OF EXOTIC PET PRACTICE, SAUNDERS
  • FERRETS, RABBITS, and RODENTS Clinical Medicine and Surgery, SAUNDERS
  • FERRET HUSBANDRYMEDICINE AND SURGERY, SAUNDERS
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