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フェレット

採血法と静脈留置

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採血法

 フェレットは採血に際しての保定が難しい場合も少なくない。保定者あるいは採血を行う者が習熟していない場合には、躊躇せず鎮静を行った方が安全である。鎮静または全身麻酔にはミダゾラム(0.25~1.0mg/kg IM)、イゾフルラン、セボフルランなどが好ましい。

 全身麻酔は血液学的検査結果に影響を与えることを考慮する必要がある。イソフルランではヘマトクリット値、ヘモグロビン、赤血球数に低下がみられる。これらの数値は麻酔前の値に復するまでに45分間以上を要するとされている。

採血器具

 注射器や針のサイズは採血部位により異なる。血管の太さによって22-30Gの針を用いて採血を行うが、極力小さい注射器(0.5~1.0ml)を用いたほうがよい。

 フェレットの皮膚は比較的厚く、特に頸部は厚いため、一度採血を試みてうまくゆかなかった場合、注射針は新しいものに変えた方がよいだろう。


採血量

 採血量としては体重の0.5~1.0%を限度とすべきである。体重1kgのフェレットでは10mlに相当するが、そこまで採血することは少ないと思われる。健康な状態にないフェレットでは当然この量よりも少ない量を上限と考える方がよいだろう。

採血部位

頚静脈
 頚静脈はフェレットの採血では最も用いられる部位である。
  1. フェレットは仰臥位または側臥位で、頸部を伸展させ、両前肢を下方に抑え保定する。頸部を大きくわしづかみにし、後駆を伸展させるようにする保定法が最もフェレットをおとなしくさせることができる。あるいは診察台の端で伏臥位に保定してもよい。
  2. 猫に比較するとフェレットの頚静脈はより外側に位置している。剃毛をすると血管をより確認しやすくなるだろう。

前大静脈

フェレットでよく行われる独特の採血法がこの方法である。前大静脈からの採血法は、習熟すれば最も早く多量に採血できる方法である。フェレットの胸郭は縦に長く、心臓はその後方に位置しているため、心臓を穿刺してしまうい危険性は低い。しかしフェレットが動いた場合には針先で静脈を傷つけてしまう危険性がある。過度に抵抗するフェレットではこの方法は用いないほうがいい。あるいは鎮静下で行うべきである。前大静脈は視認できないため手探りでの採血となる。そのため解剖学的な指標をしっかりと頭に入れておく必要がある。
犬猫で経験されることはほとんどない採血法であろうと思われるので、事前に何度か練習をされた上で患畜に臨もことが望ましいと考える。
  1. フェレットは仰臥位におき、前肢を下方に体幹の脇に沿うように起き抑える。
  2. フェレットのからだを可能な限りまっすぐに保定する。鎮静を行わない場合は、複数の人間で保定する必要がある。
  3. 胸骨柄と第一肋骨により形成される胸郭上口を確認する。
  4. 1-3mlのシリンジに25Gの注射針をつけ、胸郭上口より刺入する。
  5. わずかに陰圧をかけながら反対側の後肢方向へ30度ほどの角度で刺入する。
  6. シリンジ内に血液が流入を始めたら、針は絶対に動かしてはならない。
  7. 血液が入ってこない場合は、注射針を少しずつ後退させ、皮膚直下まで引いたら再び少し正中方向に角度を変えて刺入する。あるいはいったん引き抜き、新しい針に交換してもよい。
外側伏在静脈

 外側伏在静脈からの採血は、血糖値やCBCなど少量の血液を採取する場合に限られる。
 後膝直上を握ることで駆血と後肢の保定を同時に行う。採血者が駆血を同時に行う場合、肢端が手前に来るような駆血の仕方では、後肢を容易に引っ込められてしまうことが多い。保定者が上方より図のように保定駆血すると、容易に後肢を曲げることができなくなる。また、採血者が駆血を同時に行う上記のような駆血法では、血管が横行してしまうため、針の刺入方向が非常に行いにくくなる。保定者が複数得られず、採血者が駆血を行う場合は、上記のように上方より駆血し、針先も肢端に向けるようにすると血管の方向が垂直方向となり採血しやすい。脚が短いために駆血帯の使用は難しいと思われる。
 被毛を刈ることができれば、血管は視認しやすくなる。
 通常のシリンジを使用する場合は、一般的には1mlを利用することになると思う。針は極力細いものが推奨される。25Gでもフェレットの皮膚をスムーズには貫通できない場合が多く、27G程度を使用するとよい。インシュリン用のシリンジであれば抵抗なく血管まで刺入が可能である。

橈側皮静脈

 橈側皮静脈も視認しやすい血管で、採血に用いることも容易であるが、静脈留置に使用する可能性についても考慮する方がよい。


静脈留置

 用意する器具
  適切なサイズの静脈留置針。通常24Gより細いもの。
  生理食塩液(加温しておく)
  ガーゼ、綿花
  ヘパリン加生理食塩液
  必要があればイジェクションプラグ
  テーピングテープ、ラッピングテープなど
  バリカン
  必要があれば局所麻酔


 フェレットに静脈留置を行う場合には、鎮静が必要となることも多い。フェレットの静脈留置は橈側皮静脈を用いることが多いが、外側伏在静脈も部分的に直線が得られるので利用は可能である。幼弱動物でこれらの静脈が利用できない場合は、頚静脈の利用も可能である。
 留置針の刺入は、皮膚を事前に注射針で穴を設けることで容易となる。むしろこれを行わずに留置針を血管に刺入することはかなり困難と言える。24Gまたは26Gの留置針が適したサイズであると思われる。犬猫で用いられるインジェクションプラグなどは重量や長さが加わり、保持するのに不都合な点もあることから、延長チューブなどを直接留置の外筒に接続してもよいと思う。定法通りテーピング固定を行う。必要があればフェレットが留置を噛んでしまわないように頸部にカラーなどを用いる必要があるかもしれない。

 小型のフェレットや循環血液の減少から血管の確保ができない場合などには、骨内輸液が必要とされる場合もある。痛みを伴うことから通常は鎮静下で行い、大たい骨近位から刺入する。20ないし23Gほどの注射針を用いて穿刺するが、骨片が内腔を塞いでしまわないように、外科用のステンレスワイヤーなどを内腔に入れた状態で刺入するとよい。.
 フェレットでは皮膚さえ事前に開口させておけば、小型の猫に留置を行うのと大きな違いはないと思われるが、むしろ噛みつかれないように維持することのほうが難しい。
 多くの症例では皮下輸液でも十分対応できるが、長時間に及ぶ外科手術や重度の低血糖、抗がん剤の投与などでは留置は必要となる。


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