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フェレット

消化器疾患

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消化器疾患        

歯牙疾患
 フェレットは肉食動物で、それに適したように発達した歯を持ちますが、野生のフェレットの仲間と比較すると飼育下のフェレットはより歯牙疾患を罹患しやすいように思われます。飼育下では不適切な飼料に基づいて、口腔内に外傷を生ずることなども影響していると思われます。
 多くのドライフードはこのような危険性があり、歯牙疾患の原因となり得ます。またきわめて水分量の少ない硬いフードは歯を傷つけ摩耗させます。高齢になるにつれ、歯石を形成し、歯周炎を起こすこともあります。柔らかい餌も歯間に歯垢として残りやすく、これが歯石となって、歯周疾患の原因となります。
 フェレットは好奇心旺盛な動物なので、様々なものをおもちゃのようにかじって遊びます。この行為も歯を摩耗させ、犬歯の折損を起こすこともあります。折損が重度だと、歯根の感染を起こし、歯髄の治療が必要となることもありますが、頻度は高くありません。

唾液腺嚢胞
 唾液腺の外傷が原因となって流涎の増加や嚢胞がみられることがあります。報告された症例としては少ないようです。唾液腺嚢胞は外観から比較的診断は容易です。唾液腺部に腫脹が認められた場合は、穿刺して内容物を吸引します。唾液腺嚢胞の内用液は夾雑物を含む漿液か粘液です。
治療としては外科的に切除する方法がとられます。通常予後は良いようです。

食道疾患
 食道の疾患は多くはありませんが、多くのフェレットで巨大食道症の報告があります。根治治療は難しく予後は悪いとされています。
 食欲の変化や低下、嚥下困難などの嚥下障害などから疑診されることが多く、吐き戻し、活発さの低下、体重の減少などを伴います。咳や呼吸困難を呈する場合もあります。
 巨大食道症は臨床症状と画像診断で比較的容易に診断できます。レントゲン上では食道の拡張が顕著にみられますが、誤嚥性の肺炎や消化管内のガスの貯留が見られることもあります。単純撮影でも通常は食道の拡張は確認できますが、バリウムを用いることで食道壁の傷害などが観察されやすくなります。超音波診断によって食道の運動性を確認することもできます。
 巨大食道の原因については明らかとなっていません。
 フェレットでの筋無力症の報告はありますが、食道拡張との関連についてはわかっていません。
 治療は難しく、支持療法や、消化管蠕動促進を目的とした投薬も行われますが、効果は期待できません。
 予後は悪く、安楽死が選択されることも少なくありません。
 その他の食道疾患は稀ですが、食道内遺物の報告は多数あります。細径の内視鏡で除去できるものもありますが、閉塞物の形状や性状によっては外科手術が必要となることも考えられます。

胃炎、胃潰瘍
 胃潰瘍、十二指腸潰瘍の報告は多数あります。原因としては、Helicobacter mustelae感染、不適切な食事、異物の誤食などが考えられます。治療を目的とした薬物に起因するものの報告もあります。他の疾患に併発して発症する例も報告されています。
 症状としては食欲の低下、吐気、流涎、歯ぎしり、手で口を掻くしぐさ、腹部の疼痛などがみられます。はっきりとした症状が見られずに徐々に体重の減少をすることもあります。重症例では消化管内出血を呈することもあり、さらには消化管穿孔を起こすこともあります。
 診断には全般的な血液検査やレントゲン検査を行いますが、短時間絶食した後に撮影することで、診断しやすくなります。ヘリコバクターの検査は人のような抗体抗原、呼気の検査法はフェレットでは適応したものがなく、鑑別による除外診断によって行います。
 そのため確定診断が得られないまま暫定的に治療を行うことも考えられます。ヘリコバクター治療を目的として、アモキシシリンにメトロニダゾールの併用に加え、ビスマス、プロトンポンプ阻害剤などが用いられます。衰弱時・回復時用の餌を強制給餌することも勧められます。嘔吐が見られる場合は、支持療法を行いながら数時間絶食をさせます。インスリノーマをり患しているフェレットでは絶食時に低血糖を起こさないように注意し、輸液には糖液を用いることが勧められます。臨床的にインスリノーマが診断されていない場合でも、高齢フェレットでは潜在的に低血糖の傾向がある場合も多く、注意が必要です。
 次サリチル酸ビスマスは1 mL/kg,po, q8h、スクラルファートは100 mg/kg,q6hで投与します。ラニチジンやファモチジンなどの H2受容体拮抗薬なども使用されます。ファモチジンは0.5 mg/kg po,iv,sc,q24hなどが処方例として示されています。オメプラゾールなどのプロトンポンプ阻害薬の使用例も報告があり、10mg錠を4分割して1日1回投与、また1mg/kg,sidなどの処方例が示されています。

ヘリコバクター胃炎
 Helicobacter mustelae は人の胃潰瘍の原因となるH. pylori と同属の細菌で、北米で飼育されるフェレットでは高率に感染していると言われています。感染率は高いとされていますが、胃炎や潰瘍にまで至る例は多くはないと思われます。
 H. mustelae による傷害はヒトにおけるH. pylori 胃炎に類似していて、粘膜上皮が肥厚して粘液の分泌が減少し、白血球の浸潤などが生じています。
 感染動物が様々なストレス下におかれることで臨床症状を発言することが考えられます。繁殖所などでの過剰な繁殖、急激な体重の増加、不適切な食餌なども発症の原因となります。また、副腎疾患やインスリノーマなどの他の疾患の影響で発症することもあります。治療を行われなければ感染は生涯持続し、慢性の胃炎状態にあるフェレットでは加齢とともに症状が進行します。
 胃に痛みを生じている場合は歯ぎしりをしたり、吐き気を生じている場合には口元を手で掻くようなしぐさや過剰な流涎がみられます。消化管内出血を起こした場合貧血を生ずることもあります。この場合、糞便は黒色のタール状となり、脱水を伴うこともあります。
 正確な診断には胃粘膜の組織検査が必要となり、内視鏡により検体を採取する必要があります。フェレットで使用可能な細径の内視鏡の用意がある動物病院は少ないかと思われますので、実際的ではないかもしれません。糞便を用いた検査ではPCR検査が必要となります。
 ヒトでのヘリコバクター感染症の治療は、複数の抗生物質とプロトンポンプ阻害剤を用いた治療が行われます。様々な抗生物質が使用されますが、治療効果は満足できるもののようです。ビスマスはヘリコバクターの増殖が抑制されるとの報告があります。
 フェレットではアモキシシリン、メトロニダゾール、次サリチル酸ビスマスを併用します。通常一日二回、2週間以上の投薬が必要となります。しかしこれらの薬の中には非常に味の悪いものがあるため、フェレットに飲ませることが難しい場合も少なくありません。この点からの代替法として、クラリスロマイシン、ラニチジンクエン酸ビスマスの組み合わせでも有効との報告があります。さらに、クラリスロマイシンとメトロニダゾール、オメプラゾールの組み合わせ、またはクラリスロマイシンとオメプラゾールの組み合わせはOriginal triple therapyよりも有効性が高いと報告されています。
 ファモチジンなどの制酸剤は直接ヘリコバクターに対する効果はありませんが、胃炎症状を和らげ、食欲を回復させるなどの効果があります。

Original triple therapy
アモキシシリン 10mg/kg,po,bid
メトロニダゾール 20mg/kg,po,bid
次サリチル酸ビスマス 17mg/kg,po,bid

代替療法
クラリスロマイシン 12.5mg/kg,po,tid
ラニチジンクエン酸ビスマス24mg/kg,po,tid  または クラリスロマイシン 50mg/kg,po,sid
オメプラゾール 4mg/kg,po,sid
メトロニダゾール 75mg/kg,po,sid

H2受容体遮断薬
ファモチジン 0.5~1.0mg/kg,po,sc,sid


消化管内異物
 フェレットでは消化管内異物は非常に高頻度にみられます。特に若齢期に多いとされますが、年齢に関わらず発症例はみられます。好奇心が旺盛な動物で、物をかむことも好きなため、適度な大きさのものが飼育環境にあれば、それをかみ、飲み込んでしまいます。特にゴムやスポンジのような食感を好みます。猫に多い糸状の異物はフェレットではあまり多くはないようです。
 症状としては、元気の消失、食欲の低下や廃絶、嘔吐などがみられます。嘔気、歯ぎしり、流涎などもみられます。下痢が認められることもあります。腹部に圧痛が認められる場合には、閉塞が強く疑われます。毛球症の場合は、慢性的に長期に及んで症状を呈します。
 不完全閉塞の場合でも同じような症状を呈しますが、腹部の圧痛は見らえないことが多く、超音波診断で消化管の動きが見られれば、輸液や緩下剤などによる内科療法で解消することもあります。
 フェレットのからだが細長く、背腹方向に薄いために、消化管内異物を触診で確認できる場合もあります。レントゲン検査では消化管内にガスが貯留するため、造影剤を使用せずに診断が可能です。撮影に際しては、腹部だけでなく胸部も撮影するようにします。
 完全閉塞では外科的に解消する必要があります。通常の手術同様静脈確保して輸液を行います。フェレットの消化管は細く脆弱なので、細径の縫合糸でできるだけ細かく縫合します。通常手術からの回復は早く、術後12時間程度で流動食を与えることができます。
 消化管内異物原因は、ほとんどが室内にある様々なものをフェレットが誤食することにあるので、そのような危険を生じないように室内を整理することが最も重要です。毛球症対策としては、定期的にブラッシングを行い、毛球用のサプリメント(緩下剤)を使用するなどして予防することもできます。

肝疾患
 フェレットの肝臓に異常が認められるのは、リンパ腫を原因とすることが非常に多いようです。その他、様々な新生物で肝臓に異常を認める例の報告もあります。新生物を原因とする場合には予後は悪いと考えられます。
 フェレットでは原発性の肝疾患は稀ですが、胆汁うっ滞や胆泥症、胆石の報告例はあります。長期の栄養不良を原因として肝リピドーシスに陥ることもあるため、このような例では経咽頭チューブなどによる栄養補給も考慮しなければなりません。
 肝疾患のフェレットにはアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の上昇が多くみられます。その他の肝酵素やビリルビンが上昇することは多くはなく、またフェレットは黄疸を起こすことも稀です。
 肝酵素の上昇のみでは肝疾患と確定はできません。消化器疾患や内分泌疾患でも肝酵素の上昇がみられることがあります。画像診断を含めた総合的な判断が必要で、確定診断には肝バイオプシーが必要ですが、フェレットでの原発性肝疾患の頻度を考えれば実際的ではありません。

消化管内寄生虫症
 フェレットには消化管内寄生虫が問題となることは稀です。幼弱フェレットで消化管内寄生虫が見られることはありますが、線虫類よりは原虫が原因となる例が多いようです。糞便の検査は定法に則って直接塗抹検査、集卵検査などを行います。

腸炎
細菌性腸炎
 フェレットも種々の最近感染により腸炎を発症する可能性はありますが、人の食中毒の原因となるサルモネラはほとんど報告がありません。
 マイコバクテリアの感染例は報告されていますが、生の精肉などに由来して経口的に感染したものと考えられますが、一部は経気道感染も疑われています。マイコバクテリア症の確定診断には組織検査や培養検査が必要となるため、やや困難です。マイコバクテリアの治療は複数の抗生物質を組み合わせて行われますが、予後はあまりよくありません。発症の頻度も高い疾患ではありませんが、消化器疾患が疑われたときに、鑑別の一つとして考慮される疾患です。
 カンピロバクターも腸炎を起こし下痢を呈する細菌ですが、フェレットからも分離されています。増殖性腸炎の原因として考えられたこともありましたが、現在では否定されているようです。原発性の消化器疾患の原因となりうるかどうかについては現在明らかではありません。

ウイルス性腸炎
 コロナウイルスは伝染性カタル性腸炎(ECE)の原因とされているウイルスです。このウイルスによる腸炎を呈したフェレットは、緑色の粘液便を排泄します。
 集団で飼育している施設や家庭において、新たに導入したフェレットが感染していた場合には、急速に感染がひろがります。これを防止するためには、新たにフェレットを 導入する場合に2~3日間隔離して経過を観察することが勧められます。
 コロナウイルス感染では猫の伝染性腹膜炎に似た症状を呈する全身性肉芽腫性炎を呈することもあります。いずれも同じコロナウイルスの異なる系統のウイルスですが、国内では非常に高率に感染が見られるとする報告があります。
 ECEの治療は、罹患動物を隔離し、輸液などの支持療法や抗生物質の投与によって比較的予後は良好ですが、治癒までには長期を要する場合もあります。
 近年フェレットに、猫の伝染性腹膜炎に似た全身性化膿性肉芽腫性炎を起こす原因として、コロナウイルスが確認されました。フェレット腸コロナウィルス (FECV)と高い相同性を持つことから、FECV が変異しFIP 様病変を引き起こした可能性が示唆されています。症状としては摂餌量の低下、嘔吐、体重減少、下痢、腹腔内の明瞭な腫瘤、後駆麻痺、中枢神経症状、高ガンマグロブリン血症、貧血などがみられ、進行性で致死率が高いことが報告されています。現本疾患に対する治療法はなく、予後不良です。


炎症性腸疾患
 本疾患が疑われる機会が近年増えていますが、学術的な情報はまだ十分得られていません。人医におけるIBDが潰瘍性大腸炎とクローン病を示すのに対し、獣医学では"消化管粘膜の炎症病変を特徴とする特発性で慢性の胃腸疾患群"と定義されています。フェレットに関してもこれに準じて考えてよいものと思われます。
 症状としては、ECEに類似した慢性の下痢がみられます。そのため種々の消化器疾患との鑑別が重要となります。その他の症状として、空吐、嘔吐、体重の減少などが見られますが、時には急性に下痢嘔吐を呈して衰弱してゆくこともあります。
 血液検査では肝酵素やグロブリンの上昇がみられます。
 鑑別診断はやや困難ですが、臨床症状、病歴、臨床検査結果などから除外診断を行います。コロナウイルス感染症やヘリコバクター感染症との鑑別が重要です。確定診断には試験開腹によって消化管の全層サンプルによる生検が必要になります。このため組織学的に確定診断を行なわずに治療を行うことが一般的です。
 治療は免疫反応を抑制することを目的とした内科療法と、食餌内容の変更などを考慮します。プレドニゾン(1 mg/kg PO q12–24h) がよく用いられますが、徐々に効果が減弱数する例も知られています。免疫抑制剤のアザチオプリン(0.9 mg/kg PO q24–72h)なども使用報告があります。 フェレット用の低アレルギー食というのは入手が困難なため、原材料としてどのような原料肉が使用されているか、どのような穀類が使用されているかなどによって使い分けるとよいでしょう。

好酸球性胃腸炎
 好酸球性胃腸炎は数多くの動物種で確認されていますが、フェレットでの報告例は稀です。方向例が少ないために、発症年齢や性差などについては明らかではありません。原因もあきらかではありませんが、人や犬ではアレルギーが疑われています。
 報告されたフェレットでは多くの例で末梢血の好酸球像多、消化管粘膜および粘膜下織の好酸球浸潤が認められます。腸間膜リンパ節に好酸球肉芽腫を生ずることもあり、フェレットでは比較的触診で触知可能です。
 臨床症状としては慢性的な下痢、粘液便、血便、嘔吐、重度の体重減少などがみられます。
 治療として他の動物種ではプレドニゾンが使用されますが、フェレットでは徐々に効果が減弱する例が多いようです。腸間膜リンパ節の肉芽腫により消化管の通過障害を招く例もありますが、腫瘤の外科的切除は犬では予後が悪いとする報告もあるため、注意が必要です。

増殖性腸疾患
 増殖性腸疾患は他の動物種ではLawsonia intracellularis感染が原因と考えられています。いくつかの検査法が開発されていますが、一般的には臨床症状と組織検査で診断されます。消化管の罹患部位は肥厚するために触診でも比較的触知できます。罹患部位は穿孔を生じて腹膜炎までに至る場合もあり、触診時にも注意が必要です。
 組織学的には粘膜上皮・筋層の肥厚、炎症性細胞の浸潤などがみられます。杯細胞が欠落、腺構造は壊死して破壊されます。過度の炎症は周囲のリンパ節や他の臓器に及ぶこともあり、腫瘍と誤認されることもあります。
 増殖性腸疾患は急速に成長している組織に生ずることが多い疾患で、10~16週令の若いフェレットで多く報告されています。環境や食餌面でのストレスが感染動物での発症に関係していると考えられています。Lawsonia intracellularis は糞便から経口感染し、同居動物がある場合には急速に伝搬しますが、感染率に比較して発症率はごくわずか(1~3%)です。
 発症した動物には、慢性の下痢、粘血便などがみられ、長期に及ぶと直腸脱 を起こすこともあります。
 診断は臨床症状、病歴、治療への反応などにより行います。超音波診断では小腸壁の顕著な肥厚がみられます。粘膜面のヒダ状の変化と内腔狭窄化も観察されることがあります。細菌培養によるL. intracellularisの分離は困難な場合が多いため、蛍光抗体試験(Fluorescent antibody test)や免疫過酸化酵素単層検定などを用いて、病原体を同定する手法も報告されていますが、フェレットでの検査を受託してくれる施設は不明です。
 他の動物種の増殖性腸疾患の治療では、エリスロマイシンもしくはアジスロマイシンの投与による全身性抗生物質療法が行われ、リファンピシンが併用される場合もあります。オキシテトラサイクリンの静脈投与、および、ドキシサイクリンの経口投与による治療成功例も報告されています。しかしフェレットではこれらの抗生物質では十分効果が得られないとされており、クロラムフェニコール投与が推奨されています。重篤な下痢症状を示した症例に対しては、補液療法による再水和、電解質不均衡の改善、高窒素症の治療が行われます。直腸脱に対して外科的に縫合が必要とされることは稀です。

直腸疾患
 下痢を呈する疾患では、直腸脱を見ることがあります。オスの副腎疾患に伴う排尿困難に際しても直腸脱を見ることがあります。直腸脱は通常原疾患の治療により改善することが多く、外科的な処置が必要とされることは稀です。
 この部位での新生物は稀ですが数例の報告があります。

新生物
 口腔内の平滑筋肉腫の報告があります。顎骨に浸潤する悪性腫瘍とされています。顎骨を含めた広範囲の切除、術後の放射線療法が必要とされ、予後も悪いものです。
 胃の腺癌の報告例もあり、ヘリコバクターなどによる慢性胃炎との関連も指摘されています。その他の消化管の腺癌も報告されていますが、いずれの腺癌もほぼ治療に反応せず、悪性度が強い進行性の癌で、予後は不良です。
 リンパ腫は稀ですが消化管に病巣を形成することがあります。頻度が少ないために他の消化器疾患と誤診されることもあります。確定診断には試験開腹により消化管の生検を行う必要がありますが、通常消化管単独で病巣を形成することは少なく、肝臓や脾臓などの他の臓器に病巣を形成し、これらの部位の穿刺生検によって診断される場合が多いようです。リンパ腫の治療については別記しますが、消化管にまで病巣が及ぶ場合は予後は不良です。


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